現状認識

Share Studyというメディアを立ち上げるに当って、代表としちるは以下の4つの観点から現状認識しています。

  1. 文系の軽視
  2. 理系分野による文系分野への接近
  3. 高等教育の意義の不在化
  4. Webメディアとしての学術

※ 2016年4月の立ち上げ当初における現状認識です。2017年度中の現状認識も更新予定です。

現状認識1―文系軽視

立ち上げの際に念頭にあったのは2015年起きた「文系学部廃止論争」やその論争の背景に潜む空気感ともいえる文系軽視的な言説です。

文系軽視と言うと、文系側に立ったポジショントークだと思われてしまうかもしれませんがその意図はあまりありません

問題としてはそもそも文系・理系という二分法がおかしいと思っていますが、それだけではなく「財政的な問題」「即効性の問題」「需要の問題」といった観点からいわゆる文系学問が軽視されがちな情勢が形作られてきたと考えています。

  1. 文系学問が軽視されがちな社会情勢
  2. 政治的な問題として存在する学問と社会の関係
    1. 財政的な問題
    2. 即効性の問題
    3. 需要の問題
立ち上げにおける現状認識1―文系軽視

現状認識2―理系分野における文系分野への接近

文系・理系という分け方は高校までの科目では有効かもしれませんし、大きくはそのように分けることも可能だと思っています。

しかし、学問・研究といった世界になってくるとやや話は変わってきます。

理系分野であろうと突き詰めた先には文系分野的な発想をもたらしているものも存在しますし、それは文系であっても同様です

さまざまな例があげられると思いますが、以下の5つの理系学問を取り上げて紹介しています。

  • 数学「ゲーデルの不完全性定理」
  • 物理学「ハイゼンベルクの不確定性原理」
  • 物理学「人間性原理」
  • 生物学『世界は分けても分からない』福岡新一著
  • 情報工学『魔法の世紀』落合陽一著
立ち上げにおける現状認識2―理系分野による文系分野への接近

現状認識3―高等教育の意義の不在化

文系軽視というよりは学問軽視的な風潮が昨今の基礎的な学問における声を聞くとあると感じています。

元にサイエンスコミュニケーションという分野が一定の言説を生み出しているように、大衆高等教育と言われる現代日本においては「学問」に対する捉え方に一定の価値観が漂っているのではないでしょうか?

そうしたことを踏まえ、そもそも学術とはどんなものなのか、そしてなぜそれれは伝わっていないのかについてまとめたのが以下の記事です。

  1. 学術・学問の意義の不在化
  2. 学術とは何か?
  3. 学術の価値
    1. 理論的な学術の価値
    2. 実学的な学術の価値
  4. 学生に学術の価値が浸透していないと思う理由
    1. 就職学校としての大学
    2. 大学における学問の意義
立ち上げにおける現状認識3―高等教育の意義の不在化

現状認識4―Webメディアとしての学術

学問というよりも、Webメディアとして『入門学術メディア  Share Study』を運営する意義についての論考をまとめたのが以下になります。

  1. 二つの批判
    1. 「批判≒非難」
    2. 本来の建設的な批判
  2. 横行するポジショントーク
  3. 民主主義を機能させる
  4. 情報の確保や信頼性の変容
立ち上げにおける現状認識4―Webメディアとしての学術

まとめ

  1. 文系の軽視
  2. 理系分野による文系分野への接近
  3. 高等教育の意義の不在化
  4. Webメディアとしての学術

大きくこれらの観点から、現状を認識し、その一つの改善案としてこの学術メディア『Share Study』を立ち上げました。

といっても、これらはまだまだ断片的なものの見方、価値観であることは明らかです。一つひとつの妥当性などを実証的に論じていくには資料もデータも未熟極まりないといっても過言ではないでしょう。

ですので、あくまで現状における論者の認識という程度にとどめておいてもらえたらと思います。より詳細な分析は今後も継続的に行っていく予定です。その過程の中ではこうした認識がただの思いこみに過ぎなかったという側面も出てくるでしょう。その際は、改めて訂正させて頂きたいと思います。

また、ひとつの改善案と書きましたが、以下の記事でも述べているように論者の趣味として「ただ楽しいから」学んでいる、情報発信を行っているというのが根本的な立ち上げ理由でもあります。